2017年4月19日

通販で自転車を購入しようとしたら詐欺サイトだった件



こんにちは、rinです。

最近よく思うことがありまして、それは・・・


新しい自転車が欲しい。



昨年の秋のことですが、長年苦楽をともにしてきた愛車(名前はない)がついに寿命を迎えたらしく、後輪から微かに金属がぶつかるような異音が出るようになりました。


次第に音は大きくなり、そのうち、後輪が1回転するごとにバチンと癇癪玉が破裂するかのような派手な騒音を放つようにまでなりました。


想像してみてください。1回転ごとに癇癪玉1発。この1発でさえ相当な騒音ですが、それが高速で回転しようものなら1秒間に何十発相当の爆竹が一斉に破裂するようなものです。

それはもはや爆竹というよりさながらマシンガン。手に負えません。


どうしてこうなるまで放っておいたんだと疑問に思うかもしれませんが、最初は特に気にならない程度だったのです。

それが厄介にもどうやらまるで男性のオーガズムのように最初は崩壊(?)がゆっくりと進行し、あるポイントから一気に爆発した模様。

(出典:http://www.pink-dragon.com/genitals/)


あまりの騒音に子どもは呆気にとられ、すれ違う人みな振り返り、DQNからは指を刺され、おばちゃん達からは薄汚い野良犬を見るような目で睨まれる始末。

結果的に暴走族も真っ青な騒音を放つ、110番待ったなしのはた迷惑粗大ゴミに成り果てました。


おかげで約5kmほどの距離を引きずりながら通行人の注目を無駄に浴びながら歩いて帰るハメに。

こうなってしまってはどうすることもできません。泣く泣くお別れすることになりました。


自転車を買い換えよう


季節は巡り、時は4月の半ば。

そろそろ身を固めよう(?)と思い、地元の自転車屋へ行ってきました。あまり自転車に予算を割きたくなかったので20,000円前後で検討していました。

しかしこの価格帯でしたらハイセンスなママチャリくらいが関の山。

なので何軒か回ってその中から少しでもマシなデザインの物を探そうと思っていました。


15時を回り、太陽が少し傾いてきた頃、4軒目でようやく気になる自転車に巡り会えました。

惹かれたのは6段変速機能付きのシティサイクル。見た目もママチャリっぽくはなく値段の割にスマートかつクールな印象でした。


結局購入せずに帰宅


が、散々悩んだ末、ネットでより安く買えるのではないかという結論に至り購入せずに帰宅。カラーも微妙でしたし。

ちなみにこの日はまだ4月だというのに予想を遙かに上回る30℃近い気温で、冬物の服を着ていた僕は尻尾を巻いて逃げるように帰宅したという事実は特筆することでもないでしょう。


それから早速調べてみたのですが、お目当ての自転車は価格ドットコムによれば大体18,000円。

現物購入とあまり大差ありませんでした。

それどころか、振り込み手数料や送料が上乗せされ、結果高く付いてしまうというケースも無きにしも非ず。


安く買えるのであればその方がいいに決まっている

そんな中こちらのサイトを見つけました。

voldy.collection(ボルディ コレクション)」とサイトみたいです。


ブリヂストンをはじめとした有名な自転車を扱っているようです。

また両サイドには"全国一律☆送料無料"とあります。送料無料はありがたいですね。

ここはつのだ☆ひろかよ!などとツッコミはあえて入れず、商品を検索します。


ちなみにこちらが今回購入を考えている商品。


元値18,000円なのが、税込みで11,700円(税込み)という超特価で売られているではありませんか。というか安すぎる。

自転車なんぞにあまり金をかけたくないので即買いでしょう。

早速、個人情報を入力、アカウントを作成し注文しました。

注文ボタンを押してから不審点に気づく

が、メールが来ない。いくら待っても来ない。

通販で買い物をしたことがある方はご存じかと思いますが、注文を確定すると同時に注文内容の確認メールが自動で送られてきます。


こういうときによくあるのが迷惑メールフォルダに振り分けられてしまっているというケース。

しかし確認してみてもそれらしいメールは確認できず。

この時点でこのサイトはなんか怪しいと薄々感じ始めました。


よくよく考えればいくらなんでも安すぎる。


しかもよく見たら全くSSL化もされていません。


こちらはショッピングカート。SSL化されていません。



個人情報を扱う通販サイトにも関わらずセキュリティがザルです。信じられませんね。

サイトにアクセスした時点で気づけよという話しなのですが。

SSLとは

SSL(Secure Sockets Layer)とTLS(Transport Layer Security)は、いずれもインターネット上でデータを暗号化して送受信する仕組み(プロトコル)です。個人情報やクレジットカード情報などの重要なデータを暗号化して、サーバ~PC間での通信を安全に行なうことができます。
大手通販サイトを例に見てみると当然常時SSL化済みです。




これだけでも既に胡散臭さ満載ですが、もう一度トップページを見てみましょう。



そもそもサイトタイトルが既におかしい。

ブラウザのタブには「SCHWINN(シュウィン) 2017年モデル SUPER SPORT 2 DISC」と表示されているではないですか。

「voldy.collection(ボルディ コレクション)」というタイトルは何処へいった。


またURLに至っては・・・

http://www.worldbrandsale.pw/

ワールドブランドセール」です。何処からきた。

おまけに".pw"という聞いたこともないようなマイナーなドメインを使用しています。

pwドメインとは何か

.pwは国別コードトップレベルドメイン(ccTLD)の一つで、パラオに割り当てられている。
パラオってどこやねん。


それに、いろいろ調べてみると"検索エンジンにインデックスされない"や"Googleに嫌われる"といった噂もあるみたいです。

個人サイトならまだしも通販サイトでインデックスされないときたら致命的です。

マトモなサイト管理者なら最初から.comや.jpを使うでしょう。

他にも不審点多数

一般的な危機管理能力がある方は怪しいと感じとっくにブラウザバックしているかと思いますが、ここはもう少し様子を見てみましょう。

ところどころ日本語が変



"最初の上陸は、すべての製品を表示しませんでした、歴史することができ兆候はありません。"

中の人は一体どこのお国の人なのでしょうか。


問題のショッピングカートページ




Eメールアドレス欄

誤入力を防ぐために二回入力を要求するサイトが多い中、こちらはテキスト欄1つのみ。

名前欄

"性"と"名"の2つのみ。
DQNネーム キラキラネームが当たり前になってきているこのご時世にふりがななしで名前が読めるのでしょうか。日本人ですら解読が困難極めるというのに。

住所欄

郵便番号から住所の自動入力といった対策はなし。面倒臭いですね。

また、国名という謎のプルダウンメニューが。


逆に日本以外からの注文ってありえるんですかね。


配送方法

配送料が0円なのはもういいですわかりましたよ、ええ。
なにせ"全国一律☆送料無料"ですからね。北海道や離島も送料無料なのでしょうか。

肝心の配送方法や運送会社の記載が全くありませんね。どうやって商品を届けてくれるのでしょうか。

日時指定・時間指定は当然不可。


お支払い方法

銀 行 振 込 のみ。ある意味潔い。

クレジットカードが使えない通販サイトなんて聞いたことがありません。


存在しない会社の概要

ページフッターの会社概要欄

こちらは会社概要ページ
  • 会社名は直球過ぎる「株式会社 電動アシスト自転車
  • 東京都府中市白糸台5丁目76番地1号という住所は当然存在しない
  • 住所が海外表記・後ろの謎の番号(816-9988)
  • サイトとは別ドメインの謎のメールアドレス
  • (^p^)「土、日曜日で出荷は致しておりませんです」



もうこれ以上いうことはありません。どう見ても詐欺サイトです。本当にありがとうございました。


ようやく送られてくる注文確認メール


ツッコミを入れることに疲れ果て、この詐欺サイトへの興味も冷めてきた頃、ようやく新着メールの通知が来ました。

長くなってしまったので、ひとまずここで区切ります。次回は送られてきたメールの内容とサイトの検証をやっていきたいと思います。


それでは、皆さんも詐欺被害に遭わないよう通販のご利用は慎重に。



(TOP画像出典: photo-ac.com)
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