こんにちは、rinです。突然ですが、食虫植物って知ってますか。僕は大好きです。
見る人によっては"グロい"とか"キモい"といった印象を受けるこの植物ですが、昔から変わった物に惹かれる僕からしてみればそこもまた魅力の一つです。
元々痩せた土地に自生していて光合成だけではまかないきれず乏しい栄養を補うために、本来天敵である虫を逆に補食するという斬新な進化を遂げた植物には何やら生命の神秘すら感じます。
ところで現在知られている食虫植物の中でポピュラーな種は以下の5種。
小学生の理科の教科書にも写真が載っていたりするので全く興味のない人でも名前くらいは聞いたことくらいはあるのではないでしょうか。
ハエトリソウ
(出典: http://www.pakutaso.com) |
みんな大好き、ハエトリソウ。別名、ハエトリグサ、蝿地獄。
二枚貝のような形状の捕虫葉をつける。内側には感覚毛と呼ばれる小さな棘が生えていて、これに2回以上触れると瞬時に葉が閉じる。植物のくせにびっくりするほど俊敏な動き。
ちなみにこの一連の動きには膨大なエネルギーを消費するらしい。感覚毛に1回触れただけでは閉じないのは無駄なエネルギーの消費を抑えるという説と確実に獲物を仕留めるためという説がある。
幼少期にこれを面白半分やっていたらほんの2~3週間で枯らした記憶がある。なので面白いからってイタズラに感覚毛を刺激するのはダメ、ゼッタイ。
花言葉は「嘘」「魔性の愛」
ウツボカズラ
(出典: http://www.photo-ac.com) |
僕の本命、ウツボカズラ。いわゆる"落とし穴タイプ"の代表格。
ピッチャーと呼ばれる壷状の捕虫葉をつける。他にもラッパ状のものや、もうなんというか便器や溲瓶にしか見えないものなど形状は多種多様。
口や内壁はつるつるしておりうっかり足を滑らせて中に落ちようものなら最後、絶対に這い上がれず疲れ切った虫は溺れ死に、消化液でじわじわ溶かされるという何とも末恐ろしい末路を辿ることになる。
ピッチャーには蓋が付いていて、虫が入った際に閉じたりしそうだが実際はそんなギミックは一切無い。全く動けない。
蓋は雨が入るのを防ぐためといわれているが、梅雨時なんかはあざ笑うかのようにバンバン入り溢れそうになっていることがしばしば。実際に効果があるようにはあまり感じられない。
現地の人はこのウツボカズラの消化液を飲料にするらしい。捕虫葉の口が開く前であれば飲んでも問題ないそう。いくら好きとはいえこれはさすがに勇気がいる。
花言葉は「危険」「甘い罠」「絡みつく視線」
サラセニア
(出典: photolibrary) |
和名は瓶子草(ヘイシソウ)。
昔、何種類か育ててたけど詳しくはない。食虫植物の中でもかなり丈夫な方で直射日光バンバン当てて水もドバドバやってくださいって感じだった。栽培が楽。
前述のウツボカズラ同様、落とし穴タイプの食虫植物。こちらは捕虫葉が筒状になっている。
内側は下向きに毛がびっしり生えており、一度入ってしまうと毛の向きに沿って奥に奥にと追いやられてしまう。
花言葉は「憩い」「風変わり」「変人」
モウセンゴケ
(出典: http://www.ashinari.com/) |
ネバネバした液体を分泌して虫を引っ付けて捕らえる、いわゆる
捕虫葉に虫がかかるとゆっ・・・くり時間をかけて葉が巻き付き丸め込んでしまう。最終的に巻き寿司のような造形になりじっくりと消化されるのだ。
花言葉は「あなたに捧げる恋の歌」「もの思い」「無神経」「詐欺」
ムシトリスミレ
(出典: photolibrary) |
スミレに酷似したかわいらしい花を咲かせるので人気の高い食虫植物。
葉の表面から粘液を出し虫を捕獲する。大体2月~6月に花を咲かせる。
台所に置いておけば小蝿を捕ってくれるので夏場は重宝する。
花言葉は「欺きの香り」「幸福を告げる」「嘆き」
うーん。この食虫植物のなんとも毒々しいカラーリングとサイケデリックというか神経を逆撫でするような独特の不気味さがたまらないですね。
ウツボカズラを購入しました
すみません、随分と前置きが長くなりました。昨年の夏から、僕が食虫植物の中で1番好きなウツボカズラを育てています。
昔通っていた小学校の近所に小さな園芸屋さんがありまして、たまたま近くを通りかかった際になんとなく立ち寄ったんですよ。
ちょうどシーズンだったのでなかなか綺麗な株が揃っていました。
昔から変わった物が好きだったらしく、何回も通っては食虫植物を見る度に購入して育ててた記憶があります。当時知識は皆無だったのでよく枯らしちゃっていたんですけどね。
そんなわけで懐かしくなり思わず一株購入。
お迎えしてきたのがこちらになります。
ネペンテス・アラタ Nepenthes alata
スマホ画質で申し訳ない。
日本で購入できるウツボカズラで最もポピュラーなのがこれ。
熱帯雨林に自生している植物なので高温多湿の環境が望ましいですが、ある程度までの低温にも耐えてくれる丈夫な種です。
ピッチャー
なかなか立派なピッチャーをつけてくれています。
左奥にはもうすぐ開きそうなものも。成長が楽しみです。
予想以上に長くなってしまったので、一旦ここで締めます。
次回は栽培環境や植え替えについて書こうと思います。
(TOP画像出典: http://www.wikiwand.com/)